DIYでバッテリー交換をしようと思ったいきさつは前回の記事 ↓
ド素人がネットの情報だけを頼りにバッテリー交換を行いました。
何とか無事に作業が完了しましたので、素人目線での感想を備忘録として記しておきます。
用意したもの
ネットの情報を頼りに、バッテリー交換に必要なものを買いそろえました。
- パナソニック バッテリー カオス N-Q100/A3 15,563円
- カーメイト メモリーキーパー 1,791円
- 東芝 アルカリ単四乾電池 368円
総額 17,722円
ちなみに自動車販売店にお願いすると工賃込みで46,090円
その差は28,368円。もう1回バッテリー交換ができてしまう。

バッテリー パナソニック カオス N-Q100/A3
バッテリー本体はネットでのレビューが一番多かったパナソニックのカオス。
交換前のバッテリーはQ85となっていましたが、メーカーの適合表をしっかり何度も確認してQ100を購入。
端子の向きによりLとRがある。今回購入したN-Q100/A3は品番には表示されていないがLタイプ。
ちなみにRタイプの品番はN-Q100/A3RとRの表示がある。
間違ったものを購入すると取り付けができない場合がある。
カー用品店などで店員さんに確認したいと思ったが、実店舗とネット通販では価格が倍ほど違ってくるので、勇気を出して返品不可のネット通販で購入。
現物が届いて驚いたのが17㎏以上あるその重さ。私の中の車載バッテリーのイメージが変わりました。
高額なのもある程度は納得できました。
メモリーキーパー カーメイトSA201
今回バッテリー交換の手順を調べていて初めて知ったことが、バッテリーを外すと車の電装関係がリセットされてしまうということ。カーナビ、パワーウィンドウ、ECUと呼ばれる電子制御装置などがリセットされるため、それぞれ再設定が必要になる場合があるらしい。
それを防ぐためには、バッテリー交換の作業中でも車に電気を供給する電源が必要になる。
このメモリーキーパーを使えばバッテリーが外されてもOBD2コネクタから電気が供給されるため電装関係がリセットされないとのこと。
なお、OBD2コネクタなどとサラリと書いていますが、こちらも今回初めて知りました。
同様の商品でワニ口クリップをバッテリーターミナルにつないで電気を供給するものもあります。
コンビネーションレンチ
10mmのコンビネーションレンチを使用。なぜか家の工具箱の中に転がっていました。
作業手順
作業をするにあたり参考にしたのが、こちらの動画です。
蓮見-はすみ-さんが初心者にもわかりやすくバッテリー交換の手順を説明しています。
1.ボンネットを開ける
まず初めにバッテリーが取り付けられているボンネットのオープンからです。
運転席の右下にあるレバー(ボンネットオープナー)を引くとボンネットが少し浮き上がります。
そして浮き上がった隙間にあるレバーを押しながらボンネットを持ち上げます。
意外に重たいボンネットをしっかり支えながら、エンジンルームから支え棒を引っ張り出しボンネット裏側の穴に差し込みます。
久々にのぞいたエンジンルーム。お目当てのバッテリーの取り付け位置は確認できました。
エンジンルーム内にはバッテリー以外にも、エンジンとそれに付随する装置がぎっしりと収まっていますが、何がなんだかさっぱりわかりません。このレベルでバッテリー交換をしようとしています。
一応それらしい感じを出しながら一通り眺め、憧れていた車の整備をしている感に浸りつつ、周囲にもアピールしておきます。

2.バッテリー固定金具の取り外し
バッテリー交換作業中の電源はメモリーキーパーの乾電池から供給されるので、作業時間は20分から30分と限られます。
スムーズな作業を行うため、まずはバッテリーを固定している金具を取り外します。
ここで改めて見てみると奥側の棒の先に、黒い樹脂でできたパーツが取り付けてあり、マイナス側のケーブルを固定しています。
この黒い樹脂パーツの取り外し方がわからず、ネットで検索してみましたが、確実な手順を見つけることができませんでした。
案の定、無理矢理外そうとしたところ見事にパーツは破損。このパーツが無くても実用上は問題なさそうだったので作業を続行しますが、果たして無事に作業を終えられるのか、不安がよぎりました。


3.メモリーキーパーの接続
バッテリーを取り外している間の電源としてメモリーキーパーを使用します。
本体に乾電池をセットしてOBD2コネクタに接続します。作動状態の表示ランプが点灯すれば準備完了です。
本体を車内のダッシュボードに置けば、バッテリー交換中でも表示ランプで作動状態が確認できます。




4.バッテリー交換
いよいよメイン作業のバッテリー交換です。
まず、古いバッテリーを取り外します。
マイナス側のケーブルを取り外し、続いてプラス側のケーブルも取り外します。
マイナス側を取り外した瞬間から車の電源はバッテリーからメモリーキーパーに移行します。
メモリーキーパーの表示ランプが給電状態になれば正常にバックアップされています。
作業中はプラスとマイナスの端子間を工具で短絡させないように注意します。また、ケーブルがボディの金属面に接触しないよう慎重に作業を行います。
両方のケーブルが外れたら、バッテリー本体を取り出します。とても重たいです。

古いバッテリーが取り出せたら新しいバッテリーを取り付けます。新しいバッテリーはさらに重いです。でも持ち手がついているから大丈夫。
新しいバッテリーを定位置に置いたら、持ち手を外してケーブルを接続していきます。
取り付けはプラス側からです。端子を奥まで差し込み、しっかりと締め付けます。マイナス側も同様です。ケーブルと端子を接続できたらバッテリーを固定している金具を取り付けます。

何とか新しいバッテリーを取り付けることができました。
5.作動確認
メモリーキーパーをOBD2コネクタから切り離し、エンジンを始動させます。
カーナビやパワーウィンドウなどが正常に作動すれば無事、作業完了です。
エンジンルーム内で、新しい鮮やかなブルーのバッテリーが映えています。

まとめ
これまで自動車の整備は全て販売店の整備士さんにお任せしてきました。
自分で整備ができる人に憧れがあり、その手のYouTube動画はよく見ていましたが、行動に移すことはありませんでした。
今回、高額な交換費用見積もりに端を発した妻からのプレッシャーにより、一歩前に踏み出してみました。
事前の下調べの段階でド素人にできるのか不安がありましたが、ネット情報のおかげで概ね無事に作業を完了することができました。(ケーブルを固定するパーツの破損は減点ポイントですが…。)
年齢のせいか性格的なものなのか、あれこれ色々と考えてしまい、新しいことに挑戦することが億劫になってきていました。
今回のバッテリー交換を通じて新しい知識も増え、チャレンジすることの楽しさも味わうことができました。
「案ずるより産むが易し」 ですね。
バッテリー交換費用を大幅に節約できたことで、妻の機嫌は少し回復し、家庭の平和を取り戻すことができました。