【「空腹」こそ最強のクスリ】 1日3食の食習慣を見直して健康的な体を手に入れる

ブックレビュー

 

コロナ禍の自粛生活による活動量の減少で、体重が5㎏増えた。
それに伴っていつの間にかウエストも大きくなり、スーツのズボンが全滅寸前になっていた。

食事の量を減らしたり、運動を取り入れたりしてダイエットを試みたがあまり効果が見られず、年齢のせいにして諦めようかと思っていた。

そんな時に目にして読んだのがこの本。

「空腹」こそ最強のクスリ。

基本情報

タイトル:「空腹」こそ最強のクスリ
著者:青木厚
発行:株式会社アスコム
発行日:2019年2月4日

おすすめ度

4 out of 5 stars (4 / 5)

本の内容

この本のテーマ

「ものを食べない時間」を作り、「空腹」を楽しむ。
それだけで病気知らずの体が手に入る。

現代人の多くが行っている一日三食の食習慣では内臓を疲弊させ、糖質過多になりやすく、さまざまな病気の温床になってしまう。
よって、ものを食べない時間を作り、体をリセットすることで病気を遠ざけようというのがこの本のテーマです。

食習慣を見直すことで健康になるという健康法を紹介している本なので、いわゆるダイエット本とは違います。
一時的な体重の減少ではなく、長期に渡り健康的な体を手に入れたい方の参考になる内容です。

こんな方におすすめの本です

  • 健康的な食習慣について考えたい
  • 食べすぎによる肥満が気になっている
  • 糖質の摂りすぎによる体の変化について知りたい
  • がんや高血圧、糖尿病などの病気を遠ざけたい
  • アンチエイジングに興味がある

内容をザックリ解説

一日三食の食習慣は世の中に深く浸透しているが、これには確固たる裏付けはないとしています。
そればかりか一日三食は、運動不足傾向が強く、消費カロリーが少ない現代日本人にとっては、体や健康にとってさまざまなダメージを与えることになるというのです。

具体的に以下のような悪影響が挙げられています。

  • 胃腸をはじめとする内臓が、十分に休むことができず疲弊してしまう

  • 体内で炎症が起きやすくなる

  • 食べすぎを招き、肥満になりやすくなる

  • 高血糖になりやすくなる

  • 老化が進みやすくなる

これらの食べすぎによる害から体を守る方法として「ものを食べない時間(空腹の状態)を作ること」をすすめています。
ものを食べない時間を作ることで胃腸を十分に休ませ、食べすぎも防げるとしています。

そして著者が医師として糖尿病治療にあたった経験や、自身の断食体験、研究からたどり着いたのが、16時間以上の空腹時間を作ると、最大の効果が得られるという結論でした。

最後にものを食べてから16時間経つと体の中で「オートファジー」が機能し始めるとのことです。

オートファジーとは、外からの栄養が入ってこなくなると、体が生存するために、体内にあるものでたんぱく質を作ろうとする機能のことで、古くなった細胞を内側から新しく生まれ変わらせる仕組みであると書かれています。

2016年には大隅良典氏がオートファジーの研究でノーベル賞を受賞しています。

オートファジーの機能は食べ物による栄養が十分にある状態ではあまり働かず、最後にものを食べてから16時間経過した後から活性化するとのことです。

このことから一日三食の食習慣や、食べすぎが与える体へのダメージをリセットし、体の内側から蘇らせる「空腹」こそが最強のクスリであると述べています。

この健康法のいいところは、空腹時間さえ確保すれば、残りの時間は一般的な食事であれば何を食べてもいいというわかりやすさです。細かなカロリー計算や、避けなければならない食品などがないため、気軽に取り組むことができます。

具体的な取り組み方法も説明されており、空腹に耐えられない時の対処法や、平日に取り組むことが難しい人へのアドバイスなども紹介されています。

また、デメリットについても書かれており、この健康法を取り入れる場合は、必ず簡単な筋トレを並行して行うこととしています。

空腹の時間を作ると、摂取カロリーが減り体重も減少します。その際に内臓脂肪はもちろん分解されるのですが、同時に筋肉も分解され筋肉量が落ちてしまうそうです。基礎代謝量を維持するためにも適度な筋トレとセットで行う必要があります。

実体験 食習慣を見直した結果

食習慣の見直し前

冒頭にも書きましたが、私がこの本を手に取ったのは、ダイエットを諦めかけていた頃でした。

仕事はデスクワーク中心で、今までも30代、40代と年齢を重ねるたびに体重が気になり、その都度、スイミングやランニングを生活に取り入れて、何とかしのいできました。

しかし50歳目前のコロナ禍で体重が増え、多少の運動や食事制限では現状を維持できなくなってしまいました。
2021年の6月時点で、これまで65㎏で維持してきた体重は70㎏を超えるようになり、夏用のスーツのズボンが入らないため新たに購入した次第です。

このままいけば冬用のスーツもすべて買い直す羽目になりそう…。

家計を管理している妻からの「諦めたらダメ!」というかなり強めの励ましに応えるため、一日三食の食習慣を見直すことにしました。

自分の生活に合った空腹時間

私は朝に資格取得の勉強やブログの作成などを行っていますので、朝食はしっかり摂って脳に十分なエネルギーを送り、しっかり活動したいと考えています。

その場合、午前5時に朝食を摂ったとして、オートファジーが機能する16時間の空腹時間を確保するのは、睡眠時間を考えるとちょっと難しそうです。
よって、平日は朝食と夕食の一日二食で空腹時間13時間とし、週末に16時間の空腹時間を設けることにしました。

週末は前日の午後6時から当日の午前10まで何も食べずに空腹時間とします。
平日の昼や週末の朝など、空腹を感じた場合は、甘い飲み物やヨーグルトを食べることにしています。

食習慣の見直し後

食習慣を見直してから4か月が経過しました。この間に感じたメリットをいくつか挙げてみます。

  • 体重が減り、体が軽くなった

  • 腰回りや背中の脂肪が落ちて体型が若返った

  • 平日の昼食時間を気にすることがなくなったので、時間を効率的に使えるようになった

  • 食事が美味しくなり、しっかりと味わうようになった

  • 食事以外にも健康全般に気を使うようになった

初めの1~2週間は空腹時間の長さが少し辛いと感じたことがありましたが、今では完全に慣れて、空腹時間が心地いいとさえ思えるようになっています。

空腹を感じると「血中に糖がないから脂肪を燃焼させているな」とか「オートファジーが機能しているな」などと考えたりしています。

体重は70㎏から60㎏とマイナス10㎏、ウエストは今までよりワンサイズ小さなズボンが必要になるくらいスッキリしました。

今まで何をやっても取れなかった、腰回りについた浮き輪肉と呼ばれる脂肪がなくなったのには驚きました。

同時に始めた筋トレも功を奏して、いわゆるオジサン体型から卒業できました。最近は調子に乗って腹筋を割ってみようかなという野望を抱いたりしています。

まとめ

40代も後半に差し掛かり、体調や体型の変化から、今までの食習慣や生活習慣を見直したいと考えていました。
少し前にお酒をやめたのもこの一環です。

空腹時間を作るというこの健康法は、今の私の生活スタイルに合っていたようで、今後も続けて行けそうです。

一日三食を規則正しく摂ることが健康の第一歩、という思い込みを捨てることや、これまでの習慣を変えることは簡単ではありません。

しかし自身の加齢や、コロナ禍による生活環境の変化に合わせて、生活習慣を見直していくことが、健康的な生活をおくるために必要なことだと、この本を読んで改めて認識しました。

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