文系ド素人が電験三種に挑戦しています。
私のように専門的な知識はないけど、これから電験三種に挑戦しようかと考えている方の参考になればと思い、学習状況を発信していきます。
挑戦中の身なので偉そうなことは言えませんが、文系出身の方も一緒に頑張りましょう!
【追記】令和2年の試験で合格することができました。
電験三種とは
正式名称を「第三種電気主任技術者」といい、電気設備の保守・監督を行うことができる国家資格です。
電気主任技術者には独占業務があり、取り扱うことができる電気設備により第一種、第二種、第三種と三つに区分されます。
第三種は電気主任技術者の入門資格ですが、試験での出題範囲が広く、最近の合格率も10%を下回るため、技術系資格の中でも難関資格とされています。
試験について
試験実施機関 | 一般財団法人 電気技術者試験センター |
試験日程 | 年1回 9月上旬 |
受験手数料 | 4,850円 ※インターネット申込みの場合 |
受験資格 | なし 年齢、学歴に制約なくだれでも受験可 |
試験科目 | 理論 電力 機械 法規 の4科目 |
出題形式 | 5肢択一のマークシート方式 |
合格基準 | 目安として各科目60点以上 |
科目合格制度 | 科目ごとに合否を判定し、一部の科目のみの合格の場合、その後2年間有効 ※3年以内に全ての科目を合格すればOK |
合格率 | 9.1% 2018年度 |
電験三種受験のきっかけ
知識の習得と将来の生活防衛のため、潰しの利く技術系資格に挑戦しています。
半年間で危険物乙四と第二種電気工事士の資格を取得しました。
久しぶりの勉強と試験は思ったより楽しく、資格も順調に取得でき、勉強する習慣が身についていきました。
次第に「俺って意外とできるな!」と調子に乗り、もう少し難しい試験に挑戦してやろという野心的な一面が顔をのぞかせます。
技術系資格の取得を思い立った頃に目にして、難関資格ということからスルーしていた電験三種はどうだろうか?
第二種電気工事士の理論問題は理解できたので、その延長線で何とかなるかも…。
こんな甘い考えで電験三種という、文系人間にとっては超巨大な壁に近づいて行ってしまいました。
電験三種受験を決意!
「電験三種取れたらいいな…」「でも、さすがに自分には無理だろう…」などと考えている中、工業系の学校に通っている息子が電験三種に挑戦するというのです。
これはもうオヤジも一緒に挑戦するしかないでしょう!やるからには子供にかっこ悪い姿は見せられません。
こんな感じで資格取得を決意し、受験に向けてのレールが敷かれて行きました。
その後、息子の方は学校の勉強との両立が難しいとかで、早々に受験を諦めています。
結果的には私一人ぼっちの何とも寂しい旅立ちになりました。
時期としては、元号が平成から令和に変わる5月のゴールデンウイークの話です。
受験を決意するまでに参考にした本はコチラです▼
みんなが欲しかった! 電験三種はじめの一歩
この本は各科目のテキストではなく、前半部分に電験三種試験の概要について、後半部分に学習に必要な数学の基礎について記載されています。
資格の概要が1冊のテキストとして出版されている資格って電験三種以外にあるのでしょうか?
このような本が必要なほど、数学が分からない文系人間にとって電験三種は近づくと危険な存在と言えます。
電験三種の学習には数学の知識と、ある程度の計算能力が必要です。
この本は「あなたは本当に電験三種の受験をする覚悟があるの?」「数学は大丈夫なの?」と、問うてきます。
記載されている数学の内容は本当に基礎的なものですが、文系人間には最初に登場する大きな壁です。
電験三種学習の入り口にも立っていませんが、引き返すなら今という感じです。
電験三種に必要な数学について

電験三種の学習にはどのくらいの数学知識が必要か?
数学の知識は「あるに越したことはないが、無くても何とかやっていける」というのが勉強を始めてみての感想です。
先ほど紹介した「みんなが欲しかった! 電験三種はじめの一歩」に目を通し、脳をアイドリング状態までもっていけば、後は電験学習をしながら徐々にですが必要な数学知識、計算能力が身についてくると思います。
三角関数や複素数など、数学の教科書に書いてあることを全て理解するよりも、電験学習の中で必要な部分だけを理解する方が効率的です。
必要なのは数学ではなく物理の知識
私の物理的な知識は、中学時代の化学の授業で止まっています。
高校時代は文系コースで生物を選択していました。
電験学習において物理の知識がベースにある人と、そうでない人では、理解の「速さ」「深さ」が違ってくると思います。
数学よりもむしろ物理知識のなさが、文系人間にとってネックとなりそうです。
数学と同様に、今から物理の勉強を一からやるのは効率的ではありません。
YouTubeや雑誌などで物理に関する情報に触れて補っていくしかなさそうです。
まとめ
文系出身、電気の初心者、40歳オーバー、現在の仕事には全く関係がない資格、これだけそろっていれば冷静に考えて、電験三種には挑戦しないと思います。
でも何故か始めてしまいました。
きっとマンネリ化した毎日にちょっとした変化、全く新しいものへの挑戦を求めてしまったのでしょうね。
電験三種の合格レベルに達するには、膨大な時間を費やすことでしょう。この決断が吉と出るのか… 自分を信じて前に進みます。
▼電検三種 独学体験記2▼