【就職氷河期世代の君へ】過去の自分に手紙を書いてみた

雑記 備忘録

1995年 あの時の君へ

就職先が決まってホッとしている君に伝えたいことがあります。

自分の好きな事を見つけてほしい。
周りの目を気にせず、君らしく生きてほしい。

そのために、これから社会に出ても勉強を続けてほしい。

内定おめでとう

後に就職氷河期と言われる状況の中で就職活動をして、内定をもらえたのは良かったと思う。
君なりによく頑張ったよ。

でも正直に言って、君は学生時代にあまり勉強をしてこなかったね。
ほどほどの勉強で単位を取り、楽に卒業することしか考えていなかった。

学校を卒業して就職すれば、後は定年まで普通の生活が送れる。
そのくらいの考えでいたのかもしれないが、これから世の中が大きく変わるよ。

当然、君自身も時代や環境の変化に影響を受けて、大きく変わることになる。

近いところだと、せっかく内定をもらって入社した会社を君は2年後に退職している・・・。

選択 ドア

今までの君は

これまでを振り返ってみると、とにかく同世代の人口が多い中で過ごしてきましたね。
第二次ベビーブーム、団塊ジュニア世代なんて呼ばれている。

学校にはたくさんの子どもがいて、教室は満員状態。
その頃からイジメはあって、吃音がある君はよくからかわれたりしていましたね。
学校に行きたくない時期もあったけど、当時は不登校なんて言葉はなかったから、無理やり学校に行かされてた。

部活には厳しい上下関係があり、今では問題になるような体罰教師からの指導。
練習中は当然のように水分禁止。

高度成長期を過ごしてきた団塊世代の親や、学校の先生から発せられるメッセージ。

「真面目に努力すれば報われる」

それを信じて親や先生の言うことを聞いて真面目に過ごしていましたね。

昭和から平成になり、世間はバブル景気で浮かれていたようですが、子供だった君には関係なかったかな。

そんな中で迎える大学入試だけど、志望校には入れませんでしたね。

同世代の人口が多くて競争が激しかったからでしょうか?
いや、ただ単に君の勉強不足の結果でしょう。

志望校ではなかったけれど、何とか大学に入学して親元から離れての学生生活をスタートさせましたね。

奨学金の借り入れも無しに、仕送り付きで私大に通わせてくれた両親に感謝だな。
これもバブル景気がなせる業かな。

大学時代は勉強はそこそこで、友達と遊んだり恋人とデートしたりと青春を楽しみましたね。
高校まで親の言うことを聞いて真面目に過ごしてきた君には、親元を離れて生活する時間が必要だったような気がします。

でもちょっと残念な知らせがあるんだ。

君が受験勉強を頑張って入学した大学だけど、少子化による大学全入時代の現在では、世間からFランク大学なんて呼ばれるようになっている。
残念だけどこれも時代の変化だから仕方がない。

若さゆえの決断

就職から1年半後、仕事や一人暮らしの社会人生活にも慣れてきた頃に、学生時代から付き合っている今の彼女との結婚話がでるぞ。

何でそういう話になったのか今では全く思い出せないけれど、とにかくそのままの勢いで結婚することになる。
ちなみに子供が生まれるのは結婚して2年がたった頃だから、できちゃった婚ではない。
本当に何で結婚したのかを教えてほしいよ。

そして、この結婚が君の人生を大きく変える。

結婚を機に今勤めている会社を退職することになる。
会社からしてみれば1年半育ててきて、これからという時に辞められるわけだからたまったもんじゃないね。

周りに迷惑をかけて退職した君が何をするのか?

これもどういう成り行きか忘れてしまったけれど、結婚相手の父親が営んでいる家業を継ぐことになる。
逆玉の輿くらいに考えていたのかもしれないが、そんなに甘いもんじゃなかったよ。

家業を継ぐといってもいきなりは無理だから、義父と一緒に仕事をする長くて厳しい修行生活に突入する。
マスオさん状態での義父との仕事は、精神的にかなりヒリヒリするから気をつけた方がいい。

勉強といえば、君はこの時期かなり勉強することになる。

仕事で必要な資格を1年半かけて取得する計画を立て、夜間に資格予備校に通い、休日も勉強をしている。

努力の甲斐あって予定通り資格を取得し、徐々に仕事も覚えていくけれど、時を同じくして情報化という社会の変化が急速に訪れる。

ちょうどこの頃世間では、「チーズはどこに消えた?」というビジネス書がベストセラーになる。


ざっくり言うと、環境の変化により既存の利益が減少し無くなってしまう時にどのような行動をとるべきかという内容の本だ。

「真面目に仕事をして今の営業基盤を守っていけば安泰だ」

そう思っていた君の仕事もまさしくこんな状態になる。

古くて小さくなってしまったチーズに固執している義父との意見の対立。
新しいチーズを求めて、慣れない土地での不得意な営業活動・・・。

この時期、君の肩には相当な重圧がのしかかってくる。

メンタルヘルスなんて言葉はまだ一般的ではなかったと思うけど、君はうつ病を患って精神科で治療を受けることになる。

この時はもうダメだと思うかもしれないけれど、適切な治療と妻のサポートで乗り切ることができるから大丈夫。安心していいよ。

若さゆえの勢いで結婚したのかもしれないけれど、しっかりとしたパートナーを選んでくれた君には感謝しているよ。

道は一つではない

40代半ばになった君は2代目として、受け継いだ仕事を今も続けています。
当初、思い描いていた姿とはだいぶ違うけど、色々あったんだから仕方がない。

そして何故だか技術系資格の取得に挑戦している。
危険物乙四、第二種電気工事士の資格を取得して、今度は電験三種の勉強をしている。
表向きは趣味と言っているけれど、転職でも考えているのか・・・。

資格取得の勉強をしている中で感じたのは、社会人になっても勉強を続けることが大事だということ。
今まで仕事上の業務知識を身につけるための勉強はしてきたけれど、仕事以外の分野についてはしてこなかった。

幸いインターネットが発達して、情報はいくらでも手に入れることができるようになる。
色々な分野の勉強をすることにより、視野が広がり生き方の選択肢も増える。

これから20代、30代を過ごす君には、今からでも勉強を始めてもらいたい。
好きな事をとことん突き詰めることもいいと思うぞ。

生き方は一つではないということを知ってほしい。

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